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よい子とツクるRPG 〜ツクールでRPGを作ろう!〜

第14回 素材を作っていこう!(その3)

簡単なオリジナルのBGMを作成してみましょう。
●音素材は、基本的にはツクールシリーズのRTPで用意されているものか、
 フリー素材として雑誌やネット上で公開してあるものを使用しますが、
 オリジナルの曲が必要になる場面がどうしても発生すると思います。
 そこで、なるべく簡単な例を使って、作成方法を解説したいと思います。
●音の種類について
 ・RPGツクール2003で使用できる音の形式には、MIDI、WAV、MP3の3種類があります。
  それぞれの形式には、以下のような特徴があります。
形式 BGM 効果音 特徴
MIDI × ファイル容量が小さい。音質はパソコンの音源に依存される。
MP3 × ファイル容量が大きい。音質はパソコンの音源に依存しない。
WAV ファイル容量が大きい。音質はパソコンの音源に依存しない。
  ※BGMに関しては3種類ありますが、
   ファイル容量を重視するならMIDI、音の品質を重視するならMP3,WAVで作成することになります。
 ・今回は、ゲームのイントロで使用するBGMを作成してみましょう。
 1.MIDIデータを作成する
  ・曲を作成するためのソフトは色々ありますが、
   今回は市販のソフトウェア、ローランド社の「Cakewalk Music Creator」(以下MC)
   を使って作成してみましょう。
  (1)MCを起動します。
  (2)トラック1にメロディのデータを設定します。
@まずはバンクとピッチを指定して音色の設定をします。
・バンクは「15488-GM2 Sound Set Capital Tones」を選択します。
・ピッチは「アンサンブル:String Ensembles 1」を選択します。
A次に「表示」メニューから「譜面」を選択して譜面ウィンドウを表示させます。
B音部記号をトレブル(ト音記号)からベース(ヘ音記号)に変更します。
C譜面ウィンドウのトラック1の2小節目から9小節目まで、
 譜面をクリックしながら音符を入力していきます。
 (1小節目は空白にしておくのが慣例のようです。)
D初期値のままでは音量が大きいので、ボリュームをドラッグして110に下げます。
これで、トラック1のデータが完成しました。
  (3)同様の手順で、トラック2にパーカッション(ドラム)のデータを設定します。
@ドラムの場合は、チャンネルを必ず10にする必要があります。
A次に、バンクとピッチを指定して音色の設定をします。
・バンクは「15360-GM2 Perc. Sound Set」を選択します。
・ピッチは「STANDARD Set」を選択します。
B譜面ウィンドウを表示して、トラック2の2小節目から9小節目まで、
 譜面をクリックしながら音符を入力していきます。
C初期値のままでは音量が大きいので、ボリュームをドラッグして120に下げます。
これで、トラック2のデータが完成しました。
  (4)ツールメニューにある再生ボタンを押して、音を確認してみます。(曲の長さは約21秒です)
  (5)正しく演奏されていれば、名前をつけて保存します。
・MC用のデータは、「wrk」ファイルとして保存しておきます。
・MIDI用のデータは、「MIDIフォーマット0」を選択して「MIDI」ファイルで保存しておきます。
 2.作成したMIDIデータをRPGツクール2003に取り込む
  ※RPGツクール2003では、作成したMIDIデータをそのまま取り込むと、
   ループ演奏になってしまいます。
   ループ演奏をさせたくない場合は、ループ設定をしないように設定してやる必要があります。
  (1)MIDIデータのループ設定を解除します。
   ・今回は、市販ソフト「音楽ツクールDX」を使って、ループ設定を解除してみましょう。
@「音楽ツクールDX」を起動して、作成したMIDIデータを開きます。
A「設定」メニューから「RPGツクールのループ設定」を選択します。
B「RPGツクールのループ設定」ウィンドウで「ループしない」を選択して、OKを押します。
Cデータを上書き保存します。
(注)このソフトでの設定は、RPGツクール2003でのみ有効です。
  (2)RPGツクール2003の「素材管理」から「Music」を選択して、MIDIデータをインポートします。
  (3)BGMエディタを使って、サウンドが正常に再生されるか確認します。


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