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よい子とツクるRPG 〜ツクールでRPGを作ろう!〜

第8回 データベースを設定してみよう!(その2)


1.データベースの「特殊技能」タブの設定を行ってみましょう。

   「特殊技能」タブ

   ・ちなみに特殊技能とは、魔法、特技、忍法、召喚など通常の物理攻撃以外の全ての総称です。

   @名前:
    10文字以内で特殊技能の名称を設定します。

   A種別:
    常時存在する種別と「戦闘画面」タブで設定して追加するものとがあります。
    【常時存在するもの】
    ●通常:戦闘時に「全て」の特殊技能が表示され、使用できます。
    ●テレポート:テレポートする位置を設定することにより、瞬間移動できるようになります。
    ●エスケープ:洞窟などから入口に戻るときに設定します。
    ●スイッチ:バトルイベントやコモンイベントと連動させるときに使用します。
     ※例えば、戦闘中に敵のステータスを調べる「ライフ」という特殊技能を選択すると
      スイッチAがONになり、それに関連するバトルイベントが実行されることになります。
     ※具体的な使い方は「サンプルイベント集のページ」の36を参考にしてください。

    【「戦闘画面」タブで追加するもの】
    ここで指定したコマンドは、「種別」のプルダウンリストに追加されていきます。
    「通常」で使えるものを、個別に細分化させて使用できるようにしています。
    ※具体的な使い方は「第9回 3.戦闘画面タブ」の説明を参照してください。

   B消費MP:
    固定値または%(全体に対する割合)で指定します。
    (例)全体MPが100のとき、20%の指定だと消費MPは20となります。

   C説明:
    特殊技能の注釈です。選択時に表示されます。

   D効果範囲:
    ●敵単体:敵1体に対して効果があります。
    ●敵全体:敵全体に対して効果があります。
    ●使用者:使用者自身に対して効果があります。
    ●味方単体:味方1体に対して効果があります。
    ●味方全体:味方全体に対して効果があります。

   E基本効果量:
    0〜9999の範囲で指定します。

   F基本成功率:
    0〜100%の範囲で指定します。
    但し、100%でも相手の状態により、効果がないときもあります。

   G使用時アニメ:
    特殊攻撃をするときのアニメを設定します。
    「設定」ボタンを押すとアニメーション設定のサブ画面が表示されます。

   CBA

    a.対象キャラ:アニメ対象のキャラを指定します。
    b.移動の選択:特殊技能使用時の移動動作を指定します。
      「移動なし」「一歩前に出る」「ジャンプして1歩前に出る」「敵前まで移動」があります。
    c.キャラのアニメ:下のプルダウンリストに「戦闘アニメ2」タブで設定した種類のアニメが
      表示されますので、対象のアニメを指定します。
    d.残像の選択:移動の種類を「移動なし」以外にした場合に指定できます。
    e.敵キャラクタ:イメージ確認用の敵キャラクタを指定します。
    f.背景変更:イメージ確認用の背景を指定します。

   H戦闘アニメ:
    プルダウンリストに「戦闘アニメ」タブで設定してあるアニメ一覧が表示されますので、
    該当のアニメを選択します。

   I関係度、分散度:
    打撃関係度:使用者の攻撃力又は敵の防御力が、
             特殊技能の効力にどれだけ影響するかを指定します。
            数値が大きいほど、攻撃力の影響を受けやすくなります。
    精神関係度:使用者又は敵の精神力が、特殊技能の効力にどれだけ影響するかを指定します。
            数値が大きいほど、精神力の影響を受けやすくなります。
    数値分散度:特殊技能の効力にどれだけ「ムラ」が影響するかを指定します。
            数値1ごとに5%「ムラ」が増えていきます。
            数値が大きいほど「ムラ」の影響を受けやすくなります。

   J能力値低下:
    特殊攻撃がどの能力に影響するかを設定します。複数指定可能です。

   K状態(変化又は治療):
    特殊攻撃を受けたときの状態の変化を指定します。複数指定可能です。

   L攻撃属性:
    弱い属性を持つ敵に対して特殊攻撃したときに、通常より大きなダメージを与えることができます。
    例えば、炎に弱い敵に対して、炎の属性を付けて攻撃すれば、ダメージが大きくなります。
    「属性防御低下(又は上昇)」にチェックを入れると、敵(又は味方)の属性有効度が1段階上下します。


2.データベースの「アイテム」タブの設定を行ってみましょう。

   アイテムの種別により、画面内容が変化しますので、種別ごとに見ていきましょう。
   種別には、「通常物品」「武器」「盾」「鎧」「兜」「装飾品」「薬」「本」「種」
   「特殊」「スイッチ」の11種類があります。

   ●通常物品:イベントなどで使用するときに指定します。

   通常物品

   ●武器:武器として装備できる物を設定します。

   武器

    @名前:
     10文字以内でアイテムの名称を設定します。

    A持ち手:
     片手で持つか、両手で持つかを指定します。両手で持った場合は盾が装備できなくなります。

    Bアイテムとして特殊技能も使う:
     武器を道具として使ったときに、発動する特殊攻撃を指定できます。

    C装備可能設定:
     装備可能なキャラを主人公と職業で指定します。
     ※主人公にチェックが入っていても、職業にチェックが付いていないと装備できません。
      但し、職業「なし」にチェックが付いていれば、装備できるようになります。

    D能力値変化量:
     アイテムを装備しているときに、増減させるステータスの量を指定できます。
     「攻撃力」「精神力」「防御力」「敏捷性」の4つがあります。

    E使用時アニメ:
     「設定」ボタンを押すと、攻撃時のアニメを設定できます。

   使用時アニメ

     a.武器使用可能者:
       武器が使える者の一覧が表示されます。
     b.移動の選択:
       武器使用時の移動動作を指定します。
       「移動なし」「一歩前に出る」「ジャンプして1歩前に出る」「敵前まで移動」があります。
     c.攻撃の回数:
       1回の攻撃時に、攻撃できる回数を1〜3で指定します。
     d.武器CBAの選択:
       下のプルダウンリストに「戦闘アニメ2」タブで設定した種類のアニメが
       表示されますので、対象の武器アニメを指定します。
       残像の選択:移動の種類を「移動なし」以外にした場合に指定できます。
     e.拡張:
       「戦闘アニメ」及び「戦闘アニメ2」で定義した拡張アニメを指定できます。
     f.敵キャラクタ:
       イメージ確認用の敵キャラクタを指定します。この画面以外に影響はありません。
       背景変更:イメージ確認用の背景を指定します。この画面以外に影響はありません。
     g.遠距離武器:
       遠距離攻撃をするときに指定します。アニメはプルダウンリストから選択できます。
     h.軌道の選択:
       遠距離攻撃時の軌道を「ナイフ型」か「ブーメラン型」で指定します。
     i.単体/全体攻撃:
       遠距離攻撃時にどの敵に対して攻撃するかを指定します。
       敵単体攻撃      :敵1体に対して攻撃します。
       敵グループの中心へ  :敵の中心めがけて攻撃します。
       敵グループに同時に攻撃:敵全体に対して一斉に攻撃します。
       敵グループに順番に攻撃:敵1体ずつ順番に全員に攻撃します。
     j.速度:
       遠距離攻撃時のスピードを「速い」「普通」「遅い」のいずれかで指定します。

    F戦闘アニメ:
     プルダウンリストに「戦闘アニメ」タブで設定してあるアニメ一覧が表示されますので、
     該当のアニメを選択します。

    Gオプション:
     攻撃時のさまざまなオプションを指定できます。
     ターンの最初の先制攻撃:敵の敏捷性を無視して先制攻撃します。
      1度に2回攻撃   :2回連続で攻撃します。
      1度に敵全体を攻撃 :敵全体を攻撃します。
      敵の回避率を無視  :敵の敏捷性を無視して命中率が上がります。
      装備がはずれなくなる:装備が普通には、はずれなくなります。(呪われた装備のイメージ)
                 装備をはずすには、イベントコマンドの「装備の変更」を使います。

    H消費MP/基本命中率/必殺確立増加:
     消費MP:攻撃時に同時に消費するMPを指定できます。
     基本命中率:攻撃がヒットする確立を指定できます。
     但し、100%にしても相手の状況により、はずれることもあります。
     必殺確立増加:会心の一撃が出る確率を指定できます。100%にすると毎回出るようになります。

    I攻撃属性:
     攻撃時に有効にしたい属性にチェックを付けます。

    J状態(変化又は治療):
     攻撃したときにステータス変化を起こしたい項目にチェックを付けます。
     状態変化確立:上記のステータス変化が起きる確立を指定します。

   ●盾/鎧/兜/装飾品:防具として装備できる物を設定します。

   盾/鎧/兜/装飾品

    @オプション:
     防御時のさまざまなオプションを指定できます。
      必殺防止       :痛恨の一撃を完全に受けなくなります。
      物理攻撃の回避率アップ:相手の物理攻撃をかわしやすくなります。
      MP消費量半分    :装備していると、特殊技能のMP消費量が半分になります。
      地形ダメージ無効   :いわゆる「ダメージ床」が普通に歩けます。
      装備がはずれなくなる :装備が普通には、はずれなくなります。(呪われた装備のイメージ)
      装備をはずすには、イベントコマンドの「装備の変更」を使います。

    A防御属性:
     防御時に受けるダメージを、少なくしたい属性にチェックを付けます。

    B状態(防止又は変化):
     敵からの攻撃によるステータス変化を避けたい項目にチェックを付けます。
     又はその状態に変化したいときに使用します。
     状態防止確立:上記のステータス変化が起きない確立を指定します。

   ●薬:アイテムとして使ったときに、回復できるステータスを設定します。

   薬

    @効果範囲:
     味方単体か全体かを指定します。

    A状態治療:
     回復するステータスにチェックを付けます。

    BHP回復量:
     回復するHPの量を%+固定値で指定します。

    C状態治療:
     回復するMPの量を%+固定値で指定します。

    Dオプション:
     フィールドのみ使用可 :フィールドでのみ使用できます。
     戦闘不能キャラのみ有効:戦闘不能キャラを復活させるときに使用します。

   ●本:アイテムとして使ったときに、習得できる特殊技能を設定します。

   本

   ●種:アイテムとして使ったときに、どのステータスが変化するかを設定します。

   本

   ●特殊:アイテムとして使ったときに、発動する特殊技能を設定します。

   特殊

    メッセージは特殊技能かアイテムのどちらかを選択できます。

   ●スイッチ:アイテムを使って、コモンイベント、バトルイベントに連動させるときに設定します。

   スイッチ

    ONにするスイッチと、フィールドかバトル中に使用できるかを指定します。


3.データベースの「戦闘アニメ」タブの設定を行ってみましょう。

   戦闘中に表示されるアニメーションを武器攻撃や特殊技能毎に設定します。

   ※戦闘アニメーションを設定するのは、結構大変な作業だと思います。
    とりあえず、RTPにより予め一通りの戦闘アニメが登録してありますので、
    それを使用すれば充分だと思います。
    どうしても必要な場合は、下記の説明を参考にして作成して下さい。

   「戦闘アニメ」タブ

    @名前:
     戦闘アニメの名前を10文字以内で入力します。

    A戦闘アニメグラフィック:
     戦闘アニメに使用するグラフィックの画像パターンを指定します。
     「普通サイズ」と「大きいサイズ」の2種類があります。
     ・普通サイズ :1つのセルが96×96のファイル
     ・大きいサイズ:1つのセルのサイズが128×128のファイル
     ※当然、新規の場合は画像パターンの作成&登録が必要になります。

    B対象キャラ:
     この画面のみのテスト用敵キャラを指定します。

    Cフレーム数:
     戦闘アニメのフレーム数を、1〜500の範囲で指定します。
     編集するフレーム番号を、下の欄をクリックして指定します。

    D効果音とフラッシュとシェイクのタイミング:
     該当のフレームに対して、効果音・フラッシュ・シェイクの設定を行います。

     a.フレーム :対象のフレーム番号を指定します。
     b.効果音  :同時に鳴らす音を指定します。
     c.フラッシュ:同時にフラッシュさせる範囲を指定します。
             ・なし:フラッシュ処理を行いません。
             ・対象:戦闘アニメを表示する対象をフラッシュします。
             ・画面:画面全体をフラッシュします。
     d.色:フラッシュに使う色を指定します。
         「強さ」は色の透明度を表わし、数字が大きいほど不透明色になります。
     e.シェイク :振動させる範囲を指定します。
             ・なし:シェイクしません。
             ・対象:戦闘アニメを表示する対象をシェイクします。
             ・画面:画面全体をシェイクします。

   効果音とフラッシュとシェイクのタイミング

    E適用範囲:
     戦闘アニメの対象を指定します。単体と全体があります。

    FY座標基準ライン:
     Eの「適用範囲」を単体にしたときに、敵キャラのどの部分に
     戦闘アニメを表示するかを、頭上/中心/足元のいずれかで指定します。

    Gフレーム詳細設定
     ・グリッド使用:
       有効にすると、フレーム上のセルが8ドット単位でドラッグ移動するようになります。
     ・前フレーム転送:
       編集フレームを、ひとつ前のフレームと同じ内容にします。
     ・フレーム操作:
       フレームの内容を一括してコピー又は消去します。
       コピーするときは、起点になるフレームをコピー先に指定します。

   フレーム操作

     ・フレーム補完:
       2つのフレームに置かれたセルが滑らかにアニメーションするように、
       その間にあるフレームの内容を自動的に設定する機能です。

   フレーム補完

       ・「フレーム」で処理の起点と終点となるフレームの番号を指定します。
       ・「セル番号」で自動生成するセル番号の範囲をそれぞれ指定します。
       ・生成するセルの内容は、「パターン番号」「位置・拡大率」「色調・透明度」で
        指定します。

     ・セル一括設定:
       フレームに配置された同番号のセルの設定を一度に変更します。

   セル一括設定

       ・「フレーム」では、一括設定の対象とするフレームの番号を指定します。
       ・「セル番号」では、一括設定の対象とするセルの番号を指定します。
        但し「フレーム」で指定した番号のフレームに、
        「セル番号」で指定した番号のセルが無い場合は設定されません。
       ・「パターン番号」では、設定対象のセルに割り当てるパターンを番号で指定します。

        ※パターン番号とは、Aで指定した画像パターン
         (最下段にグラフィック表示してある)の左からN番目のパターンという意味です。

       ・「拡大率」では、パターンの倍率を20〜800%の範囲で指定します。
       ・「透明度」では、パターンの透過度合いを0〜100%の範囲で指定します。
        値が大きいほど、パターンのある位置の背景が透けてみえるようになります。
       ・「色調」では、パターンの色合いを「赤・緑・青・彩度」で調整します。
        元の画像の色合いを100%とし、その強弱を0〜200%の範囲で指定します。

     ・再生:
       戦闘アニメがテスト再生されます。

    Hフレームビュー:
     ・セルの配置:
      a.編集するフレーム番号を選択します。
      b.パターンパレットで、編集するパターンを選択します。
      c.フレームビュー上の任意の位置をクリックします。
       1フレームに最大8個のセルが配置できます。
       配置した順番に1〜8の番号が付きます。

     ・セルの表示/選択:
      a.セルにはパターンの大きさに応じた矩形の枠が表示されます。
      b.枠の左上角の数字は、そのセル番号を表示します。
       番号の大きなセルほどフレームの手前に表示されます。
      c.セルの枠の色は、次の意味を表わします。
       白:現在の操作セル
       赤:非操作セル
       青:編集フレームより「ひとつ前のフレーム」に配置されたセル
      d.操作するセルは、セルの枠内をクリックして切り替えます。(青色セルは選択不可)
       Ctrlキーを押しながらクリック、ドラッグすると、
       そのセルのすぐ後方にあるセルを選択できます。

     ・セルの移動:
      a.セルを移動するには、セルの枠内をドラッグ&ドロップします。
      b.ドラッグ中は、画面の中心を(0,0)としたときの座標が表示されます。
      c.Shiftキーを押しながらセルをドラッグすると、
       フレームに配置されたすべてのセルを同時に移動できます。

     ・セルの操作:
      a.セルを右クリックすると、ショートカットメニューが表示されます。
       「設定」コマンドは、セルをダブルクリックしても呼び出せます。

     設定:「セルの設定」ウィンドウを開きます。
     切り取り    :セルを切り取ります。
     コピー     :セルをコピーします。
     貼り付け    :セルを貼り付けます。
     削除      :セルを削除します。
     優先順位を上げる:セル番号を1つ増やします。既に同番号のセルがあれば
              両者の番号を入れ替えます。
     優先順位を下げる:セル番号を1つ減らします。既に同番号のセルがあれば
              両者の番号を入れ替えます。

     ・セルの設定:

   セルの設定

      a.「セルの設定」ウィンドウでは、セルに含まれる画像の表示サイズ、
       透明度、色調を調整します。
      b.「パターン番号」には、セルに割り当てるパターンを番号で指定します。
      c.「拡大率」では、パターンの倍率を20〜800%の範囲で指定します。
      d.「色調」では、パターンの色合いを「赤・青・緑・彩度」で調整します。
       元画像の色合いを100%とし、その強弱を0〜200%の範囲で指定します。


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